元ダーツバー店員が教えるダーツの投げ方|基本から上級編まとめ

PR

私はダーツバーやダーツショップでスタッフをしていた経験があるのですが、ダーツ初心者さんから「ダーツ初めてだから投げ方がわからないよ~」という相談を受ける事がそこそこ多かったんですね。

なのでここではダーツ初心者さんにむけて(↑この原始人にもわかるように)

  • ダーツの基本投げ方
  • スタンス?
  • グリップ?

これらについてのお話をさせてください^^

「おうおう俺は原始人じゃねーぞ!?」って方の為にダーツの投げ方についてもう少し掘り下げた、中級~向けのお話もしていこうと思います。

※重要※今ご覧になられている記事は最初から最後まで重要な事が記載されています。

初めからきちんと読む事で圧倒的に早く上達する可能性が高くなりますので、是非とも記事を見ながら脳内でイメージも膨らませてみてください。

実際に立ってみて、そしてダーツを投げるように素振りをするだけでもイメージトレーニングになります。それで本当にダーツを投げてみたら急に狙った所に入り出す事も決して珍しくありません。(スポーツでイメージトレーニングって信じられないほど大事な事なんです)

まずは基本的な投げる位置や立ち方の種類を知ろう

ダーツの初心者さんは知り合いや友達に誘われるなどで前情報アリで始める方が多いかと思いますが、ここでは前情報一切ナシでダーツを始めたっていう初心者さんの為にしっかり基本をお教えしていきますね^^

ダーツはどこから投げるの?

ダーツを投げる際に「ここからはみ出したらダメですよ~」の目印としてスローラインが設定されています。

↓お店によってさまざまなスローラインがありますが基本的にはこのようなものです。

スローライン

近くで見ると↓

スローライン2

このラインからはみ出さないようにダーツを投げましょう。(ちなみにスローラインは上記画像のように踏むのが正解です。よく初心者さんは手前のラインで投げている人もいますがそれは間違いなのでお気をつけを!)

↓スローラインをはみ出しているダメな例

スローラインダメな立ち位置

これがダーツボードの高さとスローラインまでの距離です↓

ダーツボードまでの高さと距離

ダーツボードの中心から地面まで173cm。ダーツボードからスローラインまで244cmです。

この数字は特に覚える必要はありません。自宅に練習用ボードを設置したい場合などの参考として書いておきます^^

ダーツを投げる立ち方「スタンス」

スローラインにつく事が出来たら次はダーツを投げる時の立ち方、「スタンス」について覚えましょう。ここでは初心者さん向けに基本的な「スタンス」の種類をご紹介していきますね^^

まず基本的には利き手(ダーツを投げる手)と同じ側の足を前に出します。※右投げなら右足が前、左投げなら左足が前です。

逆にすると不自然な投げ方になってしまします。

間違った投げ方

原始人の様なスタイルになりお店の人気者になってしまうので注意してください。

↓正しい投げ方はこちらです。利き手と同じ足を前に出しそこを重心とする。

ダーツの正しい投げ方

オープンスタンス

オープンスタンス

↑の画像のようなスタンスを「オープンスタンス」といいます。

つま先をボードに向けて立つスタンスですね。毎回、同じ姿勢を取りやすく腰への負担が少ない等のメリットがあるスタンスです。

このスタンスはダーツを投げる際に重要な肩や肘がブレやすいと言われています。他のスタンスに比べて「オープンスタンス」を採用している方は数が少ないといった特徴もあります。

ダーツは精密な動作を要求されるため上級者にはあまり見られないスタンスと言えるでしょう。(もちろん「オープンスタンス」でバケモノ級に上手い方もいます。)

スタンダードスタンス

スタンダードスタンス

この画像は「スタンダードスタンス」といいます。ダーツボードに対して足は斜めになっているスタンスです。

体に負担がかかりにくく実際に「投げやすい」と感じるスタンスだと思います。毎回同じ姿勢を取りづらく、投げ方にもよりますが若干安定性が下がりがちな面もありますがスタンダードスタンスを採用しているプレイヤーはかなり多いんです。

採用しているプレイヤーが多い事から「スタンダード」スタンスと呼ばれています。

クローズドスタンス

クローズドスタンス

この画像は「クローズドスタンス」というスタンスです。ダーツボードに対して完全に足が横を向いているのが特徴ですね。

毎回同じ姿勢を取りやすく、そのため安定させやすいのでプロ選手でも採用率が高いスタンスです。(肩や肘、ダーツなどを一直線に保ちやすい)ちなみに私は「クローズドスタンス」で投げています。

スタンスまとめ

ダーツ初心者さんが覚えておくと良い基本的なスタンスを紹介してきましたが、「どのスタンスが1番優れている」といったものはありません

基本的なスタンスは上記の3種類にわかれるのですが、その中でも自分なりの投げ方やスタンスを作っていくのが大事です。初心者のうちはいろいろなスタンスを試して自分に合った「スタンス」を見つけていきましょう^^

投げる前にダーツの持ち方「グリップ」も決めよう

スローラインに立ちスタンスも決まった!後はダーツを投げるだけですね。

ですが「ダーツはどう持ったらいいの?」って思う方もいますよね?実際私もダーツバーの店員時代にその質問は結構されました。

なのでここでは投げ方の前に初心者さん向けに「グリップ」の事を少し説明しておきますね^^

ダーツの重心が大事

まず「グリップ」より先に知っておきたい事があります。それはダーツの重心です。自分のダーツの重心を知っていなければ、良い投げ方をしてもダーツはしっかり飛んでくれません。

ダーツの重心↓

ダーツの重心

この様に自分のダーツを人差し指に乗せてバランスした位置が重心です。まず重心を意識しておく事を覚えておいてください。

ダーツのグリップいろいろ

ダーツのグリップには大きく分けて

  • 2フィンガー
  • 3フィンガー
  • 4フィンガー

などの種類があります。

この中から自分に合うもの「握りやすい」「投げやすい」を見つけていくといいでしょう^^

2フィンガー

2フィンガー

(左手バージョン)

2本の指だけでグリップしています。安定させるのが難しく、グリップ中の安心感が少ないです。上手に投げる事が出来ればダーツはキレイに飛んでくれますが、基本的には難しいグリップです。

3フィンガー

3フィンガー

良く見る形で多くのプレイヤーが採用している3フィンガー。

そのため初心者にもおすすめ出来るクセの少ないグリップですね。重心を意識してグリップする事でキレイな飛びが期待できます

4フィンガー

4フィンガー

4本の指でダーツを握る4フィンガー。

ダーツを安定させやすい特徴がありますが、ダーツが手を離れる時に薬指が干渉して飛びがブレる事も

↓私は普段この様にグリップしています。

(薬指はダーツ先端を押さえています)グリップに厳密な決まりはありませんから、自分好みに変えても問題ありません。

ダーツグリップまとめ

ダーツの持ち方「グリップ」を3種類ご紹介しました。グリップもスタンス同様にどれが1番優れているといったものはありません。

結局は自分に合うのが1番なのです。

ダーツ初心者さんはいろいろ試して自分に合うグリップを探してみてくださいね^^

様になる基本的なダーツの投げ方

次は初心者さんに向けたダーツの投げ方の説明に入りますね!まず最初に、ダーツは野球のように振りかぶって投げてはいけません。

野球投げ

※冗談ではなく実際にこのようなお客さんは結構いました^^:ダーツマシンの故障につながる上に人に当たると非常に危険です!絶対やめましょう。

スローラインに立った時の構え方

スローラインに立ったらダーツを構えます。肩・肘・ダーツが一直線になる事を意識してください。

ダーツの正しい投げ方

背筋を伸ばして、軽く前に体重をかけます。(無理をしないで自分の楽な体勢を!)

無理をすると体がブレて、安定しない形になってしまうので楽に構えるのがポイントです^^基本はこの形、もしくはこれに近い形になったと思います。

基本の形を覚えておけば不正解もありませんので、自分の投げ方を作っていくのが大事ですね。

テイクバック?リリース?フォロースルー?

ダーツを構えたら後は投げるだけです!ここで投げ方の基本を覚えてさっそくダーツを投げてみましょう^^

ダーツの投げ方は大きく分けて2種類。

  • 振り子のように投げる方法(スイングスロー)ダーツの飛ぶイメージは山なり・放物線
  • 真っすぐ押し出すように投げる方法(プッシュスロー)ダーツの飛ぶイメージは直線的

これもどちらが優れているという事は無いので自分が「イメージしやすい」「投げやすい」事を意識してください。自然に出た投げ方があなたのスタイルです。

初心者のうちは深く考えずに思ったまま投げて下さい。成長していくにつれ、自分の投げ方のメリット・デメリットが見えてくるものなんです^^

そしてここからは狙った所に入りやすくなる投げ方において重要な下記の3点について触れていきます

  1. テイクバック・・・構えたダーツを引いてくる動作
  2. リリース・・・引いてきたダーツを前に押し出した時ダーツを「離す」動作
  3. フォロースルー・・・ダーツを離した後の動作

一つずつ解説してききます。

テイクバックの仕方

まずダーツを構えたら「テイクバック」します。イメージとしては、構えたら肘から先をパタンと手前に倒してくる感じです。

と、言ってもダーツ初心者さんはイメージしづらいですよね。なので、ダーツではなく「これから紙飛行機を飛ばす」というイメージを持ってください。

紙飛行機を投げる

構えた紙飛行機を飛ばそうとした時、少し手前に引いてから腕を伸ばして飛ばしますよね?「手前に引いてくる」のがテイクバックなんです。

出来るだけ真っすぐに引いてきて、真っすぐに前に出す事で紙飛行機は真っすぐ飛んでいきます。これはダーツも一緒なんですよね^^

ですので、肩や肘がブレないように「テイクバック」するのが1つの基本の形ですね。

(ダーツプレイヤーの中にはテイクバック無しで投げる方もいます。決して間違いでは無いのですが、ダーツ初心者さんはテイクバックをして基本を身につけるのがおすすめです)

リリースポイント

ダーツを投げる最後の関門、「リリース」です。当然ですがダーツは手から離さなければ飛びませんね?

ダーツを離すのが早すぎても遅すぎても狙い通りにキレイに飛んでくれません^^:ここでも紙飛行機を飛ばすイメージをしてみましょう。

紙飛行機を離すのが早いと前に飛ばずに上に行ってしまいます、逆に遅いと地面に落ちてしまいますね?紙飛行機がキレイに真っすぐ飛ぶイメージをしっかり持ってください。

そのイメージを持って練習することが大事です。リリースするポイントは個人差があります。他人の正解が自分も正解である事は少ないので、自分の体で覚えていくしかありません。

最初はダーツを狙った場所に刺すより(もちろん重要ではありますが)毎回ダーツが同じ飛び方をしているのかを意識するように練習しましょう

フォロースルーの仕方

フォロースルーはダーツをリリースした後の動作なので、ダーツの飛びに直接影響をあたえるといった事はありません。

ですが、非常に需要な役割があると覚えておいてください。ダーツを投げ終わったときに自分の腕がどういう状態になっているのか。

これを、普段の練習から意識しておきましょう。

もしこの画像の腕が内側や外側に流れていたら?ダーツは内側や外側にそれて飛んでいる事が多いんですね。

あくまで参考としてですがフォロースルーがいつもと違うな?と感じたら、投げ方がどこかズレている可能性が高いです。安定した投げ方を作っていく確認材料として普段から意識しておく事が大事ですね^^

初心者向けダーツの投げ方まとめ

ダーツ初心者さんに向けて「投げ方」などについてご紹介してきましたが、ダーツは楽しくプレイするのが1番です^^

初めから難しい事を考えても基本的には実践するのは難しいでしょう。それどころか嫌になってダーツを辞めてしまうなんて事になるかもしれませんよね?

ですので、とりあえず最初は何も考えずに楽しんでダーツに慣れていきましょう^^

ハットトリック

脱初心者!プッシュとスイングを知ろう

ここからは上で説明した初心者向けダーツの投げ方から少し踏み込んでお話していきましょう^^

初心者さん向けの投げ方でも少し触れましたが、ダーツの投げ方には基本的に2種類のスタイルがあります。

  1. プッシュスロー
  2. スイングスロー
プッシュスロー

腕を押し出す様な感覚で投げる方法です。

ダーツの飛びは直線的なイメージでリリースポイントがつかみやすい。

肘がブレやすいため注意が必要。

スイングスロー

腕の振りでダーツを飛ばす感覚で投げる方法。

ダーツは山なり・弧を描いて飛ぶイメージでリリースポイントが若干シビア。

ブレにくくダーツに力を伝えやすい。

プッシュ・スイングスロー飛び方イメージ↓

プッシュとスイングの軌道イメージ

ピンク・・・プッシュスロー

みどり・・・スイングスロー

基本的にはこのどちらかだけを使っているプレイヤーは少ないです。比率の違いはありますが無意識に混合したスタイルになっている事が多いんですね。

もちろん問題はありません。自分の体に合った無理のない投げやすいスタイルが1番いいんですから。ここで問題なのは「自分がどちらのイメージで投げていて実際ダーツはどちらの軌道で飛んでいるか」です。

私はダーツバーでスタッフをしていた時代があるのですがよく投げ方について質問されていました。逆に私から「イメージはどちらで実際の軌道はどちらですか?」と質問し返すと、イメージと実際の飛びが逆になってる。って方が結構多かったんですね。

この状態ではいくら狙っても思った場所には刺さりません。どっちの投げ方が良い!悪い!の前に自分のイメージとダーツの軌道を近寄せていく事が重要なんです。

2種類の投げ方では狙う位置もリリースポイントも全く違うんですから着弾がブレるのは当然です。こんな場合はイメージと飛びを近づけていく練習をしましょう。

多くのお店では大きな鏡が置いてあるのでそれを使って自分を見てみるのもいいでしょう。私がいたお店では「空投げでいいから投げてイメージをつかもう」とアドバイスしていました^^

※空投げとはマシンにお金を入れずにダーツを投げる事です。軽いウォーミングアップは大丈夫ですが、あまり空投げしすぎると店によっては良く思われない場合があるので注意です。

ダーツに回転は必要なのか

上の質問ついでに「ダーツの回転のさせ方教えて!」とか「回転させなきゃダメなんですか?」なんて質問も結構されました。

大体の場合、上級者さんがどこかで聞いてきたレベルの話を吹き込んで、それを真に受けた中級者さんからの質問でした

ではダーツは回転させた方がいいのでしょうか?一般的にはダーツを回転させると・・・直進性が増すとか、ダーツの飛びが安定する。なんて言われている訳ですけど、実際そこまで大きなメリットでしょうか?

回転をかけるために指を引っかけてしまって投げる時にダーツの飛びが悪くなる事もかなりあります。

もっと言うと無理に回転させようとフォームを崩してグチャグチャになる可能性だってあるんですね。

そもそもあなたのダーツが回転していて、それで安定している人なら大丈夫。

無理に回転をかけるためにグリップ・投げ方を変える必要はない。

無回転で投げている人のダーツにだって直進性・安定性はあるのですから。少なくともあなたが伸び悩んでいる・調子が悪いのだとしたら・・・ダーツが回転していないからではないのです。

ダーツに回転は必要ない

ダーツの投げ方がわからなくなった

安心してください。あるあるです。昨日まで調子がよかったのに、今日はなんだか調子が悪い?

それどころか昨日まで自分がどうやって投げていたかわからない!?わかります^^

私もだいぶ悩まされました。ですがダーツの投げ方がわからなくなってしまう・・・これはダーツプレイヤーのほとんどが経験している事です。

ですが頻繁に起こると困っちゃうのも事実ですね。普段から意識してやっておくだけで打開策になりうるものを紹介しますね。

  • 調子がいい時の写真・動画を残しておく
  • スタンス・グリップ・投げ方など出来るだけ細かく記録しておく

投げ方がわからなくなったら、これらを確認すると改善の糸口になる可能性があります。※あくまで打開策が見つかる「場合がある」程度で覚えておいてください。

自分を映した動画だとしても100%再現するのは至難の業なのです。ですが絶賛不調中の皆さんは写真・動画など残している方は少ないですよね。

そんな場合は・・・

  • とにかくあせらない(いつか戻ると信じるしかありません)
  • なにも考えないでカウントアップ(そもそも狙ったりしなくていい)
  • 投げなければ治らない訳ではない(数日ダーツから離れるのも効果的)

実際この状況で私たちが出来る事は少ないんです。考えすぎは「イップス」につながるので非常に危険です!

 

イップスとはもともとゴルフで使われていた用語で、考えすぎなどでパフォーマンスに支障をきたす症状です。

ダーツでは「ダーツを離す事が出来ずに地面に投げてしまう」などといった困った症状です。

 

考えすぎずにじっくり回復を待つのも1つの手だと覚えておきましょう^^

投げなくてもお店に行って知り合いと話しているだけでも気持ちが楽になりますよ!

自宅でオンライン対戦が出来る!ダーツライブホームの詳細はこちら

 

記事監修者
名前:斎藤はじめ

ダーツ歴10年。最高レーティング(rt)16。最高カウントアップ1200点パーフェクト達成者。クリケットよりもひたすら1501をプレイし続けたい性格。
ダーツを初めて2ケ月足らずでAフライトに到達。「センス良いですね」と言われるが、当時は1日8時間練習をしていたからセンスとか関係ないです。

ダーツ上手くなりたいって人は沢山いるが、センスが無くても練習量だけで上手くなれます。必要なのは熱意。ダーツで上達したいならとにかく毎日投げ続けるのが最短で上達する秘訣です。

ダーツバーでの勤務経験は4年ほどあり、そこでプロとして勤務し、100人以上のダーツプレイヤーを輩出。所持しているバレルの数は500を超えるバレルマニアでもある。ダーツプロに沢山友人はいるが、自分は教える方が得意。